2010年6月3日木曜日

複視のリハビリ方法

1.眼球のストレッチ運動

 事故後4、5ヶ月は視野の周囲を見ようとすると、目の奥や周囲で鈍い筋肉痛を感じていたので、眼球を動かすときのツッパリ感や痛みを取るために眼球運動のストレッチを行いました。この運動は今現在も毎日2、3回最低やっています。要領は以下のとおり。

まっすぐ前を向いて、顔はそのままにして眼球だけを動かします。

①.両目で右を3秒間見る、そして前をみる。
②.両目で右斜め上(45度)を3秒間見る、そして前をみる。
③.両目で上を3秒間見る、そして前をみる。
④.両目で左斜め上を3秒間見る、そして前をみる。
⑤.両目で左を3秒間見る、そして前をみる。

⑥.両目で左斜め下を3秒間見る、そして前をみる。

⑦.両目で下を3秒間見る、そして前をみる。

⑧.両目で右斜め下を3秒間見る、そして前をみる。
⑨.両目で右回(時計回り)りに3秒くらい眼球を回す(視線ではなく、眼球の奥からまわすように)、   そして前を見る。
⑩.両目で左回りに3秒くらい眼球を回す、そして前を見る。


 上下左右斜めに視線を送って目の動きに偏りが無いようにします。1~8を逆順にたどって1セットとし、これを1日数回やります。

 このリハビリは目の筋肉の緊張をほぐし、両眼をスムーズに動かせるようにすることが主です。今後紹介するリハビリの準備体操と考えてください。

2.眼筋の協調コントロールトレーニング

 床、壁、天井の直線的な目地などのラインをなぞるように、連続的に目で追う。最初はゆっくり、慣れてきたらスピードを変えて。

 1往復を20回、1セットにして数回行う。これを1日3~4回。私の場合は6回から7回ほどやっていました。時々直線的な軌跡ではなく曲線的なものも取り入れる。

 あまりやり過ぎないことが肝心です。やりすぎて目に疲れが溜まってしまうと、一時的に悪いときの状態に戻ってしまいます。必ず休憩しながらやります。このトレーニングは半年ほど行いました。今では時々やるくらいに減っています。

 今後、複視の回復度合いにあったリハビリ方法を段階的に紹介していきます。


1 件のコメント:

  1. 翼状片手術の後で、左を見た時複視になるようになりました。
    MRI検査でも異常なく「原因不明」の診断でした。自分で半年くらい左を見るリハビリをやっていて少し捏良くなってきました。
    このトレーニングに出会い、良さそうなので続けてみます。

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